TPUフィラメントでの射出不良と対策
TPUフィラメントでの射出不良が頻発しました
ノズルが詰まった時みたいに、出てこなくなっちゃうのですが
フィラメントを引き抜いてみると、エクストルーダのギヤにフィラメントが巻き付いていました。
ここ↑
対策
スプールの孔径とスプールホルダーのシャフト径が大きく異なるため、中心がだいぶズレていたのですが
こんな感じのアジャスターを作って
中心を合わせたところ射出不良はなくなり
造形時間15時間の物もトラブルなく完成しました、
原因
エクストルーダーが原因で射出不良になるといえば、PETGフィラメントを使うときもよく発生します。
PETGは硬くて表面ツルツルなので、エクストルーダのギヤが噛まず滑ってしまい送れなくなるのですが、TPUは柔らかくてギヤに噛みすぎて巻きつくようでした。
エクストルーダが引き込みを始めると、やわらかいTPUフィラメントは弦のように張っていきます。ある程度張りが強くなるとスプールがガクンと回る。スプールが回らず踏ん張ってしまうとエクストルーダにフィラメントが詰まるようでした。
スプールに残ったフィラメントが多いうちは重いので、軸ズレによる回転負荷を解消することで解決できました。
おまけ
今回 TPU で15時間もかけて作ったのはテーブル用ブーツです。床の傷防止とか引きずった時の音を緩和するやつですね。しばらく使ってみて耐久性が十分そうなら椅子用も作ってみます。粘着テープでフェルトを貼るタイプの物とか靴下みたいな物もありますが、すぐ外れてしまいますので。
4個まとめて作りましたが、糸引きが多く外壁がガタガタになってしまいました。1個ずつ造形すれば仕上がりは綺麗になりそうです。