CombineZP で深度合成を試す
キーエンスのマイクロスコープを使わせてもらう機会がありました。カメラで撮影しながらモニターに映すタイプのデジタル顕微鏡です。
マクロ撮影や顕微鏡だとピントの合う範囲が薄くて全体像が見えなかったりする物も、このマイクロスコープだと全体にシャキっとピントが合うのです。
ライブ深度合成というモノらしいです。ピント位置を少しずつずらした写真を何枚も撮って、ピントの合っている部分だけを集めて1枚の写真にするのが深度合成。しかもあとから写真を合成するのではなく、ピントリングを回したその場で仕上げてくれます。オリンパスのカメラにも同じような機能がありましたね。
キーエンスのマイクロスコープは買うと数百万円~ですが、お手頃スコープと深度合成をやってくれるフリーウェアで試してみました。
使ったもの
マイクロスコープ
サイトロン ナノキャプチャー
https://www.amazon.co.jp/dp/B014KNGO98/
アプリ
CombineZP 1.0
https://combinezp.software.informer.com/
手順
写真を撮る
今回はちょうど手元にあったネジを撮ってみます。
ピント位置をずらして何枚か撮影します。動かすのはピント位置だけで、撮影物の位置やカメラの位置を動かさないように注意します。
このとき、ファイル名がピント順になるよう撮るのがポイントです。行きすぎちゃったからピント位置を戻して追加撮影、とかやると合成でうまくいかなくなるみたい。
今回はネジの先端から背景のグリッドラインまで、8枚撮りました。
アプリを起動してNEWボタンを押す
撮った写真をまとめて開く
プルダウンメニューから Do Stack を選んで GO ボタン
うーん?
たしかに全体的にピントがきてるけど、線が2重になってるしシャープネスかけすぎて調整失敗したような写真になってる。
All methods
Do Soft Stack でも全く変化なし。メニューの下のほうにある All Methods ていうのが何か強そうなので試してみます。
合成完了までに多少時間がかかりましたが(数十秒ぐらい)、これなら実用できそうです。
合成後(全体がスッキリ)
ちなみに合成前(ネジ先端にピントを合わせるとグリッドがボケる)
これも合成前(グリッドにピント合わせるとネジがボケる)
まとめ
合成後の写真の外周は崩れが大きいです。1600x1200 のデータが合成語は 1727x1279 に大きくなっているので、増えた分はトリミングで除去したほうがよさそうです。
キーエンスの製品に興味をもち会員登録したり資料ダウンロードすると、数分後には営業の電話がかかってくるので気を付けてください。